BASEプロダクトチームブログ

ネットショップ作成サービス「BASE ( https://thebase.in )」、ショッピングアプリ「BASE ( https://thebase.in/sp )」のプロダクトチームによるブログです。

入社して2年半、BASEのデザイナーに求められるMove Fastを振り返る

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はじめに

この記事はBASE Advent Calendar 2019 13日目の記事です!

devblog.thebase.in

こんにちは。BASE株式会社 Product Design Divison でデザインリードをしている北村 ( @naomi_kun )です。

ふだんはオーナーさま向けの管理画面やショッピングアプリの改善、新機能の開発までいろんな部分でUI設計を担当しています。直近では、既存機能のフルリニューアルプロジェクトを進めており、てんてこ舞いになりながらもとても楽しみながら開発しています。

実は、9月にデザインマーケットのテーマ作者さん向けの機能が少しアップデートされました。デザインマーケットでテーマを作成しようと思っているデザイナーさんは、ぜひ BASE Developers からデザイナー申請してみてください。 https://developers.thebase.in/

今日は、BASEに入社して2年半を迎えたので、BASEの考える「Move Fast」をデザイナー視点で振り返りながら、いろいろ書いてみようと思います。

BASEのMove Fastという文化

入社当初からBASEには「Move Fast」という文化が浸透しており、今現在のプロダクトの開発にもその考え方が強く根付いています。自分が携わってきたプロジェクトも、まずリリースしてみよう、ファーストリリースを恐れるな、という考えが強く、チャレンジングな会社の雰囲気を感じとったのを覚えています。

前Qのはじめにも、あらためて「Move Fastを体現したプロダクト作りを正とする」ということが全社的に語られ、各プロジェクトの開発現場では、「DAY1にこだわるために何をすべきか」という議論が飛び交っています。

プロジェクトが煮詰まるあまり、当初の要件から膨れ上がったり、リリースが遅れがちになるといったプロジェクトを経験していたこともあるので、このスピード感と意思決定の方法はとても「強い」なと思いました。(強い、という表現が適切かはわからないんですが、強さを持っている会社だなと感じてます。)

日々感じていることですが、「BASE」のショップオーナーさんは本当に成長速度が早く、気づいたらとてもおおきなブランドになっている、ということも多いです。 そんなオーナーさんたちの成長速度についていくための方法として、「DAY1にこだわる」という意思決定が言語化されたことは、(私個人としては)、腑に落ちた気がします。

入社当初を振り返りながら影響されたこと

入社した当初、私はアプリの開発チームにアサインされましたが、振り返ってみると現在のBASEのMove Fastを体現するような現場だったなあと思います。

その頃のチームにはディレクターがいなかったため、開発メンバー全員がオーナーシップをもって取り組んでおり、仕様決めやUI設計を一緒に進められたこと、不具合時の対応もリアルタイムで議論していたことなど、いろんなところに首をつっこめる環境のおかげもあって、結果的にサービスへの理解がとても深まったと思っています。

また、現在のVP of Product・CTO・テックリードなど、現在のBASEの開発の根幹を担っているメンバーが集まっていたため、彼らの決定力とスピード感にも多くの影響を受けたように思います。

このスピード感を保つには、粗が出ることもあるし、完璧なデザインや実装にはならなかった部分もあるのかもしれないですが、そのときにくだした意思決定は圧倒的に正しくて(あとから状況が変わってそれが最適ではなくなることももちろんありますが)、現在のBASEはそれを積み重ねてきた結果なんだなと思っています。

あとは、「Be Hopeful」な文化もあり、気負わず自然にお互いを後押しできるような空気があったのも、Move Fastを進められる大きな要因だと思いました。

Move Fastは難しい

上に書いたようなスピード感のある開発は、入社当初の規模感だからこそ実現できていたもので、今はそれが以前に比べて難しくなっているのも事実です。あとは単純にプロジェクトで開発する影響範囲の粒度が大きく、機能改修や新機能を考えるときにはやはり慎重になってしまう場面が増えました。ショップの数も増え、社内の開発メンバーも増え、考慮すべき部分も増えた今では、いろいろなパターンを考慮するあまり、仕様が過剰になり、時間もかかってしまうのは、この規模だとある程度仕方ないと思っています。

それを削ぎ落とすための判断軸として、「DAY1にこだわる」というスローガンがあるのですが、個人によって考え方や持っている背景が違ったりするので、軸として機能させるのもなかなか難しいなあと。

BASEのデザイナーとして「Day1にこだわる」という意思決定をするためには、仕様も、ブランディングも、市場での立ち位置も含め、「BASE」への理解が深くないと行えない、という、当たり前のところに立ち返っています。

これは自省として書くのですが、いつかのMTGで、VP of Productの神宮司 が「デザイナーが不安になると、プロジェクトマネージャーも、開発メンバーもみんな不安になる」ということを話していました。

今でもその言葉が残っていて、デザイナーが慎重に・不安になってしまうのには色々な要因があると思うのですが、私自身がチャレンジングな環境のBASEに助けられてきた部分があるので、自分のいるプロジェクトでは、なるべく「すごい!」とか「めっちゃいい!」とか「はやくリリースしたい!」っていうアクションをするように意識するようになりました。

Be HopefulになれればMove Fastもついてくる、という空気を、デザイナーが持てると良いよなあと思っています。

Move Fastとは、未来のオーナーズに選ばれること

3Qのはじめに、デザインチームのミッションを皆で考える時間がありました。

「BASE」の価値をMove Fastにサービスに具現化し、未来のオーナーズに選ばれ続ける

「はじめに」でも書きましたが、「BASE」のショップオーナーさんの成長速度に追い越されないよう、「BASE」ももっと成長していく必要があり、Move Fastとは、未来のオーナーズに選ばれるための最速手段だと感じています。

おわりに

2年半を振り返りながらいろいろ書きましたが、この先の未来にも、もっと新しい構想や、やりたいことなどが山積みで、その全てが未来のオーナーズのみなさんに選ばれるための決断なんだという部分は揺るぎないので、ワクワクしています。

いま開発中の機能もはやくリリースしたい!DAY1!という気持ちのほうが大きいです。

おわり

明日は基盤グループの金城さんと 、Owners Marketingグループの誠さんです!