BASEプロダクトチームブログ

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PHP カンファレンス沖縄 2021に4名のメンバーが登壇・ゴールドスポンサーとして協賛しました

この度は、5/29(土)にオンラインで開催された PHP カンファレンス沖縄 2021 にゴールドスポンサーとして協賛し、また 4 名のメンバーが登壇しました。 登壇者 4 名から発表内容の補足など、PHP カンファレンス沖縄 の参加レポートをお届けします!

phpcon.okinawa.jp

発表内容と補足

杉浦のセッション内容について

こんにちは!BASE 株式会社でバックエンドの開発をしている杉浦(yutakasugiura)です。この度、PHP カンファレンス沖縄 で、BASE のスポンサートークとして「変化する時代のエンジニアリング」について発表させていただきました。

発表内容の意図

PHP に関するカンファレンスでしたが、スポンサーセッションの発表内容は PHP 以外のことでも良いとのことでしたので、広い意味でエンジニアリングについてお話ししました。普段の業務におけるエンジニアリングとは PHP のような言語が話題の中心ですが、せっかく頂いた機会なので、より大きな視点でエンジニアリングを語ることにしました。

登壇資料

発表内容の要旨

企業活動におけるエンジニアリングはマーケットニーズに従属的です。2010 年代に CakePHP がフレームワークとして支持されたのも「便利な web サービスを早く使いたい!」というニーズが背景にありますし、これほど AWS が広まった理由も「いつアクセスが爆発的に増加するかわからない!」という課題への対処として有効だったからです。スマホの普及によって、web サービスへのニーズが 2010 年代を通じて爆発的に増加したからこそ、これらのエンジニアリングが時代の潮流となったと言えます。

一方で、注意しなければならないことは、エンジニアリング単体で物事を考えると、ニーズにそっぽを向いてしまう可能性があると言うことです。純粋な研究開発は別として、企業活動の最終目的は、顧客にサービスを提供することにあり、その手段としてエンジニアリングがあります。考えてみれば当たり前の事実ですが、当たり前だからこそ、この単純な事実を忘れやすいというのも、また真理です。

web 業界は誕生してまもないこともあり、ニーズと技術が乖離してしまうという経験値が少ない業界です。ですが、歴史を広く見渡せば、時代の変化によって、顧客ニーズとエンジニアリングが乖離してしまい、ビジネスとしては幸せにならなかった例は枚挙にいとまがありません。

今回のセッションでは、1980 年代の DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー)におけるエンジニアリングの失敗例を挙げましたが、1 つの技術に精通するエンジニアほど、ニーズに乖離してしまうというのは往々にしてあります。科学技術の世界ではパラダイムシフト、ビジネスの世界ではイノベーションのジレンマがよく知られますが、専門家であっても、常識の変化を機敏に感じ取ることは容易ではないのです。

2021 年の時点で web 業界は成長産業ですし、2040 年ぐらいまで急成長が続くことは、ほぼ確実な未来です。ですが、この疑いない状況が未来永劫、永遠に続くのか?と問われれば、その回答は「その限りではない」と断言します。

だからこそ、エンジニアは細心の注意を払って「このエンジニアリングによってどんなニーズが満たされるのか?」「顧客ニーズはどのように変化していくのか?」を、常日頃から考え続けなければならないのでしょう。

感謝

技術に関するカンファレンスの登壇は初めての経験でした。貴重な体験をさせていただき、関係者の皆様に御礼申し上げます!ありがとうございました!

炭田のセッション内容について

こんにちは!BASE 株式会社の炭田(@tac_tanden)です。今回の PHP カンファレンス沖縄 2021 にて「PHP で throw しない例外ハンドリング」をテーマに 30 分間発表させていただきました。

セッション内容について

PHP で throw せずに例外ハンドリングを行う事例をご紹介する前に、そもそも例外とは何かという部分を整理したり、PHP 以外の言語でどのように throw しないで例外ハンドリングを行っているのかを説明させていただいました。 特に、前半の例外の概念を説明するのに苦労し、発表でもわかりにくい部分があったかと存じます。例外については様々な意見や見解があるかと思いますが、みなさまの議論や考えの整理にこの発表が少しでもお役立てれば幸いです。

カンファレンスでの発表について

今回自分は初めてのカンファレンスの発表だったのですが、発表を通して色々な方と関わることができ、とても楽しいカンファレンスでの発表体験になりました! 発表中に twitter で様々なコメントをいただいたのも、すごく嬉しかったです。今後も機会があればぜひ発表したいと思いました。この場をお借りして、運用の皆様、参加者の皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました!

セッション動画はこちらになりますので、興味のある方ぜひご覧いただけると嬉しいです! https://www.youtube.com/watch?v=kOhsJCW9YIE&t=14093s

大津のセッション内容について

2021 年 2 月から BASE 株式会社に入社しました大津(@cocoeyes02)です。PHP カンファレンス沖縄 2021 では Git のコミットにまつわるトークをさせていただきました。

また、セッションの動画はこちらになります。

コミットへのFBをもらうとGood

最後のスライドでこのセッションは自戒が含まれていると書いていますが、それは私自身過去にコミットによる FB をたくさん受けたことがあるからです。

例えば NG 例として挙げたコミットメッセージ「一旦コミット」「PR で指摘したので反映」「バグを直した」は、全て過去に僕が書いたコミットメッセージだったりします。このコミットメッセージが何故ダメなのか FB をもらって、ようやく理解できるようになりました。

コミットを見るのは他人と言う話をしましたが、リーダブルなコミットを書くことによるメリットを受け取れたか判断するのも他人です。今回のトークの tips を参考にしつつ他人から FB をもらうと、リーダブルなコミットを書けているのか判断できるので良い思います!

スタッフの皆様ありがとうございました!

最初のオープニングから、最後の懇親会まで楽しく過ごすことができました! 今年はコロナ渦ということもあって、直接沖縄の会場へ向かうことは叶いませんでしたが次回は是非現地にて登壇したいと思っています!

東口のセッション内容について

はいさい!BASE BANK 株式会社の東口 ( @hgsgtk )です。当カンファレンスでは、プロダクト開発のため E2E テスト環境を整備してきた中で、泥臭くなりがちなテスト環境・テストデータの考え方と工夫について発表させていただきました。

懇親会等、PHP コミュニティの方とも楽しくコミュニケーションさせていただきました。前回の PHP カンファレンス沖縄では直接沖縄現地に伺い、PHP コミュニティの方と直接話したりソーキそばなどを堪能したり楽しい時間でしたので、また来年・再来年とコロナが落ち着いてきた際に、直接沖縄の会場に伺えればいいなと思います。

最後に

今回弊社は計 4 名のメンバーが登壇して発表する機会をいただき、とても充実した時間を過ごすことができました! また自身の発表だけでなく、多くの方々の発表を通して様々な知識にふれることができ、各々が新たな知見や視点を持ち帰って来れたと考えております。

それもひとえに PHP カンファレンス沖縄実行委員会の皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。

それでは、来年もまた皆様にお会いできることを楽しみにしております!