BASE開発チームブログ

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日本のパパに、育休のススメ~私の育休体験記~

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はじめに

これは「BASE Advent Calendar 2018」15日目の記事です。

devblog.thebase.in

こんにちは、Backend Engineer Groupの菊地陽介です。今回は、BASEの育休エバンジェリストとして記事を書きたいと思います。今年の8月8日に第一子(綾瀬はるか似の娘)が生まれ、その後BASEの男性社員としては初めてとなる育児休業(以下、育休)を1.5ヶ月ほど取得しました。

育休取得直後に娘の心臓に先天性の疾患があることが分かり、一般的な赤ちゃんの倍くらい世話が必要だったので私が育休を取って妻と2人で育児をすることができたことは大変ありがたかったです(その後手術を行い現在は回復の方向に向かっています)。 なにより育休期間中の1.5ヶ月は娘の成長を間近で見ることができ、私の人生において生涯忘れないであろうかけがえのない日々となりました。そこで私が今回育休を取得して気付いたこと、思ったことを日本の全パパにお伝えしたい。

日本の男性社員が育休を取りにくい理由の一つとして、前例がまだ少なく情報があまりないということが挙げられると思います。今回育休に関する様々な知見を得ることができましたので紹介します。本記事をきっかけに育休に対する理解を深められたり、これまでより柔軟に考えてもらう機会になれたら幸いです。

(注)
- 制度の内容は育休を取りやすい方向に変わっているので本記事で述べているものと現在の制度が異なっている可能性があります。
- 本記事は育休について大まかに知ってもらうことが目的なので詳細については言及していません。

日本のパパの育休について

私が育休を取得しようか検討する際に知りたかった情報を紹介します。

一ヶ月以上の育休取得率は1%以下

パパの育休取得率は年々上がってきてはいるもののそれでも平成27年度時点で2.65%程度しかありません。さらに5日未満しか育休を取得しない人が56%を占め、一ヶ月以上の育休を取っている割合は20%以下です。つまり一ヶ月以上の育休を取っているパパは日本には100人に1人以下しかいないというのが現状です。

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(厚生労働省「資料 「平成 27 年度雇用均等基本調査」の結果概要」より)

休業前の手取り賃金の8割がもらえる

育休を取得しない理由の一つとして、育休期間中の収入が0になると思っている人が多いのではないでしょうか。その心配はいりません。雇用保険の育児休業給付金制度があります。(※支給要件があります)手取り賃金で比べると約8割が支給されます。下記資料が分かりやすかったです。ちなみにメルカリさんのように育休期間中の給与を100%保障する会社もあるようです。

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(厚生労働省「育児休業給付金の資料」より)

※その他にも健康保険から支給される「出産育児一時金」や「出産手当金」等があります。(※こちらも支給要件があります)

産後一年の間で取得可能、また延長も可

育休は子供が産まれてすぐに取得しなければいけないものではありません。出産のタイミングでは自分が関わっているプロジェクトが忙しかったり、業務の引き継ぎがたくさん必要で育休を取りにくいという場合があるかもしれません。しかし「子供が産まれてから1年の間であれば取得可能」ということであればその間で育休を取れるように調整することは難しくないのではないでしょうか。

また、産後一年以内であれば育休を延長することもできます。私の場合当初1ヶ月の予定でしたが、育休取得後に娘の心臓に疾患が見つかり検査や入院などが必要となったため半月ほど延長しました。

私の育休

育休を取得するまで

上司に伝える

出産予定日の半年ほど前に上司に「1ヶ月くらい育休とりたいんですけど」と週に1度行われている1on1ミーティングの際に相談してみました。 このとき嫌な顔されるといった心配はまったくしておらず、「お、いいね!ていうか一ヶ月だけでいいの?もっと取った方がいいよ!」と言われるほどでした。 出産予定日前後は自分がいなくても業務に差し支えがないように配慮してもらいました。感謝です。

チームメンバーに伝える

チームメンバーには育休を取る一ヶ月前くらいに報告しました。 育休を取得しない理由の大きな理由の一つとして、自分が休むと会社が回らなくなってしまうと心配してしまう人が多いのではないでしょうか。もしそう思うのであれば本当に心配しなくてはいけないのは、自分がいないと会社が回らないほどに属人化してしまっている状況です。私の場合は属人化している業務がほぼなかったため、引き継ぎは隣の席の @tenkoma に15分ほど説明しただけでした。 赤ちゃんはいきなり産まれてくるわけではありません。自分も父になるんだという気持ちが湧いてから産まれるまでに半年以上の猶予があると思います。その間に自分の業務をチームのメンバーができるように引き継ぎを行い、気持ちよく育休を取得できるようにしたいですよね。 (ちなみに自分が休んでいても何一つ問題なく会社が回っていると寂しい気持ちになります)

申請の書類を提出する

育休の申請については、育休を取得する前に会社に簡単な申請書を提出し、あとの手続きは会社でやってもらえたのでとても簡単なものでした。

育休中

育休はバケーションじゃない

育休前は少なからず下記のような気持ちがありました。

  • 知性を感じさせるパパを目指して自己啓発本をたくさん読もう
  • カッコいいパパを目指して毎日筋トレして体を鍛えよう
  • 子供に尊敬されるパパを目指して国旗とか覚えよう
  • etc

結果的に何一つとしてできませんでした。 育休期間中に育児以外のことをする時間はないと思って間違いないと思います。おそらく日本では育休をバケーションのように考えている人が少なからずいらっしゃるようで、育休を取得することに対して後ろめたさを感じ、取得に踏み込めない人が多いのかなと感じます。 育休≠バケーションです。本音を言うと私にとって育休は仕事をしてるよりしんどかったです。

ママの期待値を調整する

産後クライシスという言葉があるように、出産を機に夫婦の関係性が悪い方向に大きく変わることも多いようです。 出産直後はホルモンバランスが崩れネガティヴ思考になったり、育児に対して過剰な責任を感じてしまう母親が多く、期待してるような行動を父親が取ってくれないと苛立ちやすくなってしまうようです。特段穏やかな私の妻に限ってそれはないと思っていたのですが甘かったです。

育児中の母親は父親に求めるハードル(期待値)が高くなりやすい一方で、世の多くの父親はそれをなかなか超えてこないので苛立ちが生じるのだと思います。ですので、ハードルを下げましょう。

具体的には「オムツ交換とミルクを作るのはパパ、お皿洗いと料理の準備はママ」といったように家事や育児の役割分担をできる限り明確にすることが重要だと思います。例えば「お皿洗いは気が付いた方がやるようにしよう」としておくと、「私は寝不足で疲れてるんだからパパが洗ってよ」とパパがお皿を洗うことを期待されることがあります。しかし事前にお皿洗いはママの役割と明確にしておけばそのような期待は起きないでしょう。逆にお皿洗いはママの役割としているのにパパがお皿を洗ったら感謝されるものです。

結果的にやってることは一緒でも期待値の調整次第でママからの評価は大きく変わるものです。 仕事と一緒ですね。

考え方が変わった

育児をすることで色々考え方が変わったなと感じます。私はたくさんある育児の中でオムツ交換が一番好きです。下記写真のように赤ちゃんのなされるがままにお股を広げている無力な様がたまらなく可愛いく思うのです。 あの人怖いな、苦手だな、堅物だなとこれまでは避けていたような人に対しても、「昔はオムツ交換してもらってたんだな」と思うと微笑ましく感じられるようになり、以前よりも余計な感情なくニュートラルに人と接することができるようになったと感じています。

また、育児がこれほどまでに大変なんだと実感することで自分を育ててくれた両親に対しての感謝の気持ちが強くなりましたし、世の中にいるパパママはみんなすごいなと尊敬の気持ちを抱くようになりました。

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育休が終わってから

復帰初日は転職初日のような緊張感がありました。1.5ヶ月間の育休でしたが個人的には1年くらい休んでいた感覚でした。私が育休を取っている間に次のような変化がありこれぞベンチャー企業だなと思いました。

  • 渋谷の2フロアに分かれていたオフィスから、六本木の高層ビルの37階に引っ越ししていた
  • 新入社員がたくさん増えてた

BASEの男性社員として初となる私の育休をきっかけに多くの男性社員から「次に子供が生まれる際には自分も育休を取ろうと思う」というふうに声をかけられました。 今後も育休エバンジェリストとして育休を取得することの意義を布教していきたいと思います。

出産&育児で得た知見

本記事の育休を勧めるという目的からは話が逸れるのですが、出産&育児の際にいくつか知見を得たので共有します。

日用品にかかるお金はけっこう節約できる

先輩パパママから「子供ができるとオムツ代とかミルク代がバカにならないよ!」とよく聞かされていました。 実際はそんなことありません。 そうです、ふるさと納税です。ふるさと納税を有効に使えばオムツ(メリーズ、ムーニーマン、グーン等なんでもある)、おしりふき、ミルクetcほとんどなんでも揃えることができます。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

おすすめのアプリ

様々なアプリをたくさん比較した上で厳選したというわけではないですし、一番メジャーなものを使っていただけなのですが下記で紹介するアプリは大変素晴らしく感動したので個人的におすすめさせてください。

トツキトオカ

トツキトオカ」は、夫婦で共有できる妊娠記録・日記アプリです。

日々アプリの中の赤ちゃんが成長していき、また話す言葉もグッとくるものなので父親になるんだなという実感が徐々に湧いてきました。 また妻が毎日このアプリで日記を更新していたのですが、口には出しづらい心配ごとなどを書いていたりして妻の心情を理解するのに役立ちました。

f:id:aiyoneda:20181214174703p:plainトツキトオカ 公式HPより)

みてね

みてね」は、子供の写真を家族で共有することができるアプリです。

スマホはLINEくらいしか使いこなせていなかった私の父と母もこのアプリなら使いこなせるくらい、UIUXが優れていて使いやすいです。 また、フォトブックやDVDをすごく簡単に作成することができます。しかもとても安価に作成できるので運営会社が今後も継続していけるのか心配になるほどです。

f:id:aiyoneda:20181214174735p:plainみてね 公式HPより)

まとめ

本記事を読んで育休を取ってみようかなという気持ちになっていただけたなら幸いです。

私が育休をとるにあたって業務の調整を行ってくれた上司やフォローをしてくれたチームメンバー、復帰後も温かく迎えてくれたBASEの社員みんなにこの場を借りてお礼を伝えたいと思います。

本記事を読んで少しでも伝わったなら嬉しいのですが、BASEはみんないい人でとても働きやすい良い会社です。 BASEってどんな会社なの?会社に遊びに行ってみたい!育休の話もっと詳しく聞きたい!財テクの話が聞きたかった!と思っていただける方がいらっしゃればぜひまでメッセをいただければと思います!

明日はデザイナーの吉岡さんがデザイン表現を広げるアレコレについて書くようです、ぜひご覧ください!