CTOの藤川です。今回、デブサミにお誘いいただいて登壇させていただくことなりました。
初日 2/15の13:05~13:50の回でE会場とのことです。
今回お話しようと思ってるプレゼンテーションに類するお話に、以前、情報処理学会の学会誌にフィンテックについての寄稿をさせていただいたことがあります。
フィンテック:3.フィンテックスタートアップのビジネスモデルFintech:3. Business Model of Fintech
こちらではさすがに自社の自慢話をするのは難しかったので、freeeさん、マネーフォワードさんのアカウントアグリゲーションのビジネスから始まり、何が重要か?という部分でメルカリさんの事例を挙げさせていただきました。
まだ、当時はメルカリとフィンテックの繋がりというのはあまり着目されていなかったタイミングでの寄稿だったと思っています。
メルカリさんの例で書いていたのは、要はポイント経済圏のことなわけですが、フィンテックと呼ばれるサービスは、Webサービスを通じなんらかしらの経済合理性や集客力を金融事業に結びつけていく試みですので、その部分を抽象化して、沢山の方々のビジネスに対する共感をいただくことは可能だと思います。
なので、そこについては聴講者の方々には、絶対に損をさせないようにしますってのがまず大前提として。
(我ながらタイトルがいまいちでしたね。BASEのPRみたいなタイトルにしてしまったし、何か特別なことをやってるようなタイトルにしてしまった。それでもお申込みが満員のようで感謝です。)
もう一つは、確かにBASEのPR面の野望はありまして、採用面接をしている時に、無料ECのプラットフォーム事業者という認識はあっても、フィンテック企業だという認知はほとんど得ておらず、しっかり面接でお話することで、我々の狙いを理解いただくことで会社に興味を持っていただくということが多いです。
逆を言えば、1時間、話をしなければ、我々の魅力を知っていただけてないということになり、それでは転職市場に対しても強烈な機会損失をしていると考えられます。
その部分の認知を変えたいというのもあります。
無料EC自体は、これまで沢山の会社がやってきていますし、ショッピングカートのUIのパラダイムもずっと変わっていないし、敵と思わしき企業はビジネスが完成された会社ばかりで、ある意味、ECプラットフォーム市場はコモディティ化していいると言っても過言でないでしょう。
なのに何故、今更ECなの?となるわけですよね。
わかります。
SNSやゲームなどのネットワーク性が前面に出ているサービスと比べても、ただのツールという感覚が強いのかなと思います。そもそも決済やEC業界が好きだという人でなければ、あまり魅力的なサービスのように見えない部分もあります。
一方でEC業界の玄人のおじさん達に言わせると「こんなビジネススキームで儲かるわけがない」となるわけです。
BASEのサービスデザインにおいて、無料ECという仕組みは情報発信プラットフォームの一つであり、BASEという名前からもなんとなく感じ取れるかもしれないですが、インターネット的な世界を作りたいという社会変革を目指したグランドデザインの方にビジネスとしての主眼があります。
会社としての理念が、「価値の交換をシンプルに。世界中の人々が最適な経済活動を行える社会へ」という抽象概念で語られているのは、そこにポイントがあります。
何故、BASEは無料でいいのか?という部分にこそ、他社の有料サービスが考えているビジネスモデルとは違う思想が存在しており、それこそがフィンテック企業として注目いただいている肝になっております。
僕が面接で使うメタファは、銀行で通帳を作る時の「口座維持手数料」って無料ですよね?それ単体だと銀行だって赤字ですよね?BASEも同じなんですよ、というところなんですが、当然我々は銀行ではないのですから、Webサービス企業としての「BASE」がビジネスとして成立するための世界観を、どううまく伝えられるか、そんなあたりにチャレンジしていきたいと思います。(書いててプレッシャーが...)
要は、フィンテックベンチャーの肝は「ただの家計簿アプリ」「ただのフリマアプリ」「ただのネットショップ構築サービス」「ただの決済サービス」ではないんですよ!、、、、ってところなんで、その辺の整理をしていけたらいいし、そのプレゼンテーションを通じて、フィンテックへの魅力を伝えられて、聴講者の方のビジネスにメリットを提供できれば幸いです。
あ、HRの方で採用ページを作ったそうなので、是非見てみてください! jobs.binc.jp