この記事はBASE Advent Calendar 2020 19日目の記事です。
BASE株式会社 Product Dev Division エンジニアの田中(@tenkoma)です。
10月から、ドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる!ドメイン駆動設計の基本の社内読書会をオンラインミーティングでやっています。
開発チーム内で設計や実装パターンについて議論できる知識を増やす目的で始めましたが、オンライン開催で、進行難しそうだな、と思いました。最初の4回くらいは、うまく進められてないと感じていましたが、最近はツールの活用法を理解したり、参加者の皆さんに助けられたりして、進められるようになったと思います。
社内読書会の進行役として何をやっているかや、改善したところを紹介します。
開催の形式
- 週1回 火曜日16:00〜17:00(現状)
- Slack に読書会チャンネルを作り、話題に興味がある人に入ってもらう
- Zoom でオンラインMTG
- 参加者は10〜12名
- 読む範囲を予め決め、前半30分で読み、話したいこと・感想をGitHub Issueに書く
- 後半30分で議論
Zoom スクリーンショットは撮っていませんが、コメントを書き込める場所は、GitHub Project/Issueで管理しています。 GitHub Projectを使うと、今どこを進んでいるかが、参加してなくてもわかること、 GitHub Issueを使うと、後で議論を追いかけられること、実際の開発プロジェクトと相互リンクしやすいため使っています。 実際に使っているページを紹介します。
進行役として何をやっているか
- 書籍購入の稟議取りまとめ
- スケジュール調整
- 読書会をゆるく進行する
進行する時難しいと思った点と改善策
議論をどう始めたらいいかわからない
前半の読書タイムが終わった後、議論をどう始めるかが2,3回は難しかったです。
開催している読書会は複数のチームから参加者が集まっていて、今年2月にリモートワーク体制へ移行後に入社された方も複数いる中で 初対面の場合もありました。
予め議論したい話を僕が決めてみても、うまく話が広がらなかったりして、改善の必要があると感じていました。
改善策としては、読書タイムが終わった時点で、すでに GitHub Issue にコメントがたくさん書かれていたので、 それをZoomで映しながら議論したいところをみて行くようにしました。 そうすると、全員で同じ画面をみているので、他の方も話したいことを見つけられるようになります。 また、議論する内容の出発点が画面に映っているので、話の流れも掴みやすそうです。
話の内容が共有できているか把握しづらい
オンラインだと、音質があまりよくなかったりして、話の内容を理解するのに集中しづらいこともあります。
話題の理解度が低いと議論が発展しずらそうだなと思いましたので、なるべく話す内容について聞き返すようにしています。
MTG中に生まれる発言のない間をどうするか
オンラインだと、オフラインに比べて遅延があるのと、会話に割り込みしづらさがあり、発言のない間が生まれます。
そこに気まずさを感じて何か話さないとな、と思ってしまうのですが、特にネタを提供できるわけでもなかった場合が辛かったです。
改善策は、無いです!というより、発言がない微妙な間を許容する、というのが改善策と言えると思います。
GitHub Issueに書いていただいたコメントを読み返したり、本を読み返したりする時間にしましょう。 そうしていると、話したいことがある人が出てくることが何度もありました。
おわりに
リモートワーク体制で、技術書の読書会をやってみて、難しいと思っている点と改善策を紹介しました。 独特の難しさはあると思いますが、ツールを利用したり、話す内容を丁寧に確認することで、読書会の効果を引き上げられるのではないかと思って取り組んでいます。
明日は永野さん(@glassmonekey)のTDDの話です!