BASEプロダクトチームブログ

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エンジニアからプロダクトマネージャーになっての気付き

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この記事はBASE Advent Calendar 2019の1日目の記事です。

devblog.thebase.in

こんにちは。BASE BANK株式会社でプロダクトマネージャーをしている柳川(@gimupop)です。

直近では、即時に資金調達ができる金融サービス「YELL BANK(エールバンク)」というプロダクトのグロース施策に取り組んでいます。

今回はアドベントカレンダーということで、今年僕個人にとって一番大きな変化であった、サーバーサイドエンジニアからプロダクトマネージャーにジョブチェンジしたことを題材に記事を書きます。

プロダクトマネージャーになった顛末

僕はもともと新卒時から、サーバーサイドエンジニアとして働いていました。会社の雰囲気はそれぞれ違っていて、どちらかというとエンジニアの役割が限定的な会社で働いていました。BASE入社後もサーバーサイドエンジニアとして入社し働いていましたが、BASEは今までの会社とは違いました。

  • 一人のエンジニアが見る範囲が比較的広いこと
  • プロダクトの成長にかける情熱が強いこと

上記2点が特に感じた違いです。この違いは僕の狙い通りのことで、とても気持ちよく働けました。そのように働くうちに、より強くプロダクトの成長にコミットしたいと考えるようになりました。今も携わっているプロダクトである「YELL BANK」の新規開発では、プロダクトのビジョンの部分を持つ企画担当者とともにそれを具体化する役割をもって動いていました。仕様作成、設計、実装、QAまで特定の役割に固執せず、メンバーと協力しながら開発を進めていきました。そしてリリース後、いろいろな線が繋がり、2019年7月から、正式にプロダクトマネージャーに就任しました。

プロダクトマネージャーとして試行錯誤する中での気付き

プロダクトマネージャーは、プロダクトの責任者としてまわりから見られる

役職名が明らかになったので、僕がプロダクトに責任を持つことが明確になり、他のチームから情報が集まりやすくなりました。また他のチームに協力をお願いする際も違和感がなくなり、スムーズに話が進むようになりました。肩書でまわりからの見られ方が変わるという経験でした。

プロダクトマネージャーは、チームを作る

僕がエンジニアからプロダクトマネージャーになることで、当然ながらエンジニアの数が減りました。実質2足のわらじ状態になってしまい、開発にかけられる工数は落ち、新たに期待される役割に従事するのにも時間がかかりました。

その状況を改善する手段の一つして、人の採用があります。採用活動の中で良い縁があり、現在ではエンジニアのメンバーが1名増えました。一時的に苦しい状況にはなりましたが、結果として以前よりも更に強いチームになっている実感があります。プロダクトの未来を描く上で、チームの未来を描くことも必要であると気が付きました。

プロダクトマネージャーは、プロダクトの成長段階の最先端にいる

プロダクトの成長段階の変化に気がつくのに遅れて、開発に停滞感をあたえてしまいました。自分の役割が変わるのと近い時期で、プロダクトの段階にも変化がありました。新規の機能開発のフェーズから、プロダクトグロースのフェーズへの変化です。

そのフェーズでは、闇雲に機能開発をするのではなく、状況を捉えるということが必要でした。エンジニアとして関わるのであれば、プロダクト段階がどうであれ、実現したい機能が目の前に現れて、それをどのように実現するかという部分に集中すれば問題ありませんでした。しかしプロダクトマネージャーは、プロダクト状況の変化を真っ先に捉え、やり方を変化させながら施策を考えて、プロダクトの成長を引っ張っていかなくてはなりません。

自分の決断が、プロダクトの成長スピードに深く結びついていることに気が付きました。

プロダクトマネージャは、Howにより過ぎない

エンジニアとして働いていたキャリアは、エンジニアメンバーとのコミュニケーションの取りやすさや、機能の取捨選択の判断や、SQLが書ける等あり、ストロングポイントです。しかし具体的にどう作るかということを考えすぎると、決断が遅れることにもなるし、実装の容易さ等を考えすぎ、機能の内容自体にも影響してきます。何がしたいかという要求を明確にして、その他は考えすぎず他のメンバーと相談しながら進めるべきということに気が付きました。

プロダクトマネージャーは、リズムを作る

プロダクト開発は、ときにマンネリ化します。特にプロジェクトが長期化するほど、それこそグロースフェーズにおいてはマンネリ化しがちです。そういう場合にリズムを作り出すことも、プロダクトマネージャーの重要な仕事だと思いました。

  • 未来の計画を立てて、現在やっていることと未来とのつながりを定期的に明確にすること
  • 日々の目標を立てて、それを目に見える形にして小さな達成感を出していくこと

上記のようなことを気にしながらプロダクト開発を主導していくと、比較的フレッシュな気持ちでチームが課題に取り組めることに気が付きました。

プロダクトマネージャーは、プロダクトのことを考え続け未来を見る

来年度の事業計画を作る中で、プロダクトマネージャーは、より未来を見なければならないということを意識しました。その際の思考の流れの中で、未来のビジョンを作るには、過去のデータと現状をより深く知らなればいけないということに気が付きました。より深く誰よりもプロダクトのことを考えるのが、未来を作るプロダクトマネージャーの仕事であるということに気が付きました。

今後

半年間試行錯誤する中でも、これだけの気付きがありました。ただ気付きを得ることが仕事なのではなく、適切なアウトプットを出し続けることが必要です。これらの気付きを活かしつつ、常にゼロベースで引き続きプロダクトマネージャーとして、チームでプロダクトを成長させていきます。