BASEプロダクトチームブログ

ネットショップ作成サービス「BASE ( https://thebase.in )」、ショッピングアプリ「BASE ( https://thebase.in/sp )」のプロダクトチームによるブログです。

内製にこだわるチームを作るために必要な業務委託契約

BASE株式会社取締役 EVP of Developmentの藤川です。

世界中が新型コロナの影響で雇用の先行きが不透明な中、当社は引き続き成長を模索している状況で、マネージャ陣を中心に採用活動にも注力する毎日を送っています。

当社は正社員採用はもちろんのことですが、業務委託契約の方々にもお手伝いいただいておりますが、今回は業務委託契約にフォーカスした記事を書いてみたいと思います。

内製にこだわるチームを維持するための採用活動

私達はサービスを維持、成長させるために毎日ソースコードのメンテナンスをしています。我々はAWSやGCPなどのクラウドの環境とオープンソースのソフトウエアに恩恵を受けながら、独自のロジックは内製で開発しています。

他社の開発体制の事例として、スタートアップとして最初は内製で立ち上げたとしても、組織が大きくなりビジネスの成長が問われる中で、SIerさんに社内にがっつり入り込んでもらってSES契約などで開発力を補填したり、オフショアで海外に開発をお願いする事例をよく聞きます。

我々は創業以来、内製でソースコードを書いてきたチームですので、やはり内製での開発にはこだわりがあります。内製の重要性は、正社員がソースコードを書くか否かということではなく、ソースコードを書く行為とサービス運用が密接に結びついており、デプロイ後に何かあったら、ソースコードを書いた当人に即座にフィードバックして改善を求められる体制が維持されていることを示します。

これによりWebサービスを作る楽しさと技術者としての成長をリアルタイムに実現し、プロダクトクオリティに結びつけるということを大切にしています。スピーディな開発と改善を実現することが、持続的に成長するWebサービスの改善サイクルを支えています。開発メンバーにおいても、この開発サイクルを回し続けることが、複利的にエンジニアとしてのスキルを向上することに繋がります。

言い方を変えると「プロダクトを成長させることを前提とし、内製による開発体制を維持し続ける」ということもあります。プロダクトを連続的に成長させないのであれば、内製の開発体制にこだわる必要はなく、開発をアウトソースしフェーズごとに、僕らの預かり知らないソースコードを積み上げていって機能を付け足していくという選択もまたあるのでしょう。積極的にオフショアなどをやられている会社さんからすると、これはチームの覚悟の話と思われるのかもしれません。

現時点で思うこととして、もし受託契約やオフショアで開発し、納品されたソースコードによって深夜に不具合やパフォーマンス問題等が起きれば、いの一番に対応するのはSREチームやCTOである可能性が高く、誰が書いたのかの顔が見えないソースコードで不具合に対応し続けるのは酷な話だと僕は考えています。

サービスを運営し続けるのであれば、言い方は変ですが、不具合を出した仲間の顔が思い浮かぶ形、すなわち、自分たちチームの責任として納得行く形で不具合対応をしたりソースコードの改善をしていくことは仕事に対するモチベーション維持としても重要視しています。Webサービスにおいて人が携わる時間は、サーバを維持をするだけの活動ではなく、ショップオーナーさんの流通総額の実現を支え、サービスの改善のヒントを得る大切な活動なので、無駄な時間には使いたくないです。

つまり、内製組織を維持するための人件費や採用費に投資することは、それに携わる人の成長とプロダクトの成長を実現するためであり、結果として企業のポテンシャルを蓄積的に向上させていく手段ということになります。

ただし、これも成長圧力に対して、ちゃんと開発が追いついていればの話。内製にこだわり続けて、採用が滞ってしまって想定する成長を実現できなかったとしたら、もしかしたら内製にこだわる僕が経営責任を取る形で会社の様相が変わってしまったら、こういうこだわりを続けることはできなくなってしまうかもしれません。

そうならないためにもしっかり仲間を増やしていくことは開発チーム全員で携わっていく重要な仕事であると考えています。

内製にこだわるチームを維持するための業務委託

内製チームを実現するために雇用形態や国籍はこだわりません。同じチームで動いて改善サイクルを回せる状態を維持できていれば良いのだと思います。そのため携わるメンバーの契約形態は、現状は正社員としてジョインいただくか、業務委託契約でお願いしている状況です。

これまでBASEやPAYの開発においては、比較的少人数ではあるものの業務委託契約の方にもご活躍いただいてきました。我々が業務委託契約でお願いする方は「社員として登用できないハイスキルな方」と定義してきました。

つまり既に独立してフリーランスや自分の会社を持っていて独立心が高かったり、所属している会社の愛着があるからこそ、社員として来ていただくことが難しい方との契約形態として活用しています。

その代表例として、沖中さんのインタビューを動画で収録しました。もう2年半、BASEをお手伝いいただいていて、BASEの発展には欠かせない仲間です。

業務委託契約の方と社員とは多少の役割の差はあれど、労働環境や開発に必要な情報も含め、できる限り分け隔てなく、社員と同じように活躍を期待しています。技術ブログの執筆も普通にお願いしていたり社内勉強会で活躍いただくなど、情報のインもアウトも特に分け隔てなく業務としてこなしていただいております。

2021開発計画をお手伝いいただく業務委託契約の方を募集します!

現在、2021年の開発計画を整えていますが、とてもとても人が足りません。BASEというサービスをもっとよくして、ショップオーナーさんの成長を支えるための開発を一緒にやっていただける業務委託の人を増やしたいと思っています。もちろん、社員登用も積極的に行っております。

なおエンジニア採用向けの会社紹介資料を作ったので、よろしかったら是非見てみてください。

speakerdeck.com

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あらゆる役割で人材募集中!

フロントエンドエンジニア

herp.careers

開発プロジェクトにおけるフロントエンド実装と、BASEのフロントエンド実装におけるライブラリや実装技術の守り神を担います。

Webアプリケーションエンジニア

herp.careers

Webアプリケーションエンジニアは主体技術はバックエンド実装ですが、サービスを作る時にフロントエンドも書いています。

バックエンドエンジニア(アプリAPI開発)

herp.careers

BASEアプリのAPIの部分を開発するエンジニアになります。