はじめに
CTOの川口 (id:dmnlk) です。
先日AWS Japan様にご協力いただきBASE社内で Amazon Bedrock AgentCore を利用したワークショップを開催したのでそのリポートです。 AWS Japan様と日々お話をさせていただく中で社内でのAgent開発を行うにあたり、そもそもAgentとはどういうもので何ができて何を利用できるかといった体系的な知識をまだ持ち合わせいないことを課題感として話しており せっかくなので Amazon Bedrock AgentCoreを使ったワークショップを開催しAgent開発に触れてもらうことができるのではないかと打診をいただき開催したものとなります。

Amazon Bedrock AgentCoreワークショップ
このワークショップには全事業部から参加メンバーを募りました。 現状の業務で触れる機会のないメンバーにも新しい技術などに触れてもらう良い機会だと思ったため現在の業務内容に関わらず広く募りました。 その結果30名程度のメンバーが参加してくれました。
奇しくも Amazon Bedrock AgentCoreが開催日の一週間前にGAしたこともあり触れやすかったのではないかと思います。
弊社オフィスにAWS Japanの方たちをお招きし、前半は座学でAgentとはなにかやAgentCoreがどのようなものかを講義いただき、途中から用意していただいたハンズオン環境でAgentCoreを利用したAgent開発を行いました。 特に準備は不要で各メンバーがそれぞれ使える環境が用意されていたので特に環境構築で詰まることなくワークショップに取り組めたのは良い体験でした。
ワークショップ自体は 下記リポジトリを基本とした形のようで後に見返すこともしやすいのは助かりました。
個人的に事前にAgentCoreは触れていたので、自分もサポートに回りつつ改めてAgentCoreを触るいい機会となりました。 Agent開発において動作させる環境や記憶装置などは必要だが開発するアプリケーションとは別に考えることが多く面倒が多いですが AgentCoreを利用することでそれらの苦労が減るというのは開発体験として心地の良いものです。 本番ワークロードではo11yなども重要になっていきますがそれらもケアされていることは安心に繋がります。 予算管理という側面ではAgentCoreの課金体系である「CPU リソースについては、エージェントがアクティブに処理しているときに課金されます (LLM 応答を待機しているときの I/O 待機期間への課金はありません)」というところはお気に入りな部分です。
実際にワークショップに参加したメンバーは普段はPythonを書いたりしないので不慣れな部分もあったようですが、皆基本的に問題なく進められたようで Agent開発の基本は抑えられて手札が増えたのではないでしょうか。
おわりに
必要があるから技術を学ぶというのはもちろんですが、必要になる前から事前に手札を増やし素振りをしていくことは重要ですのでこのような機会を設けられたのはエンジニアの知的好奇心を満たしつつ プロダクトにAIやAgentをどのように組み込めるかといった新たな視点をもたらすのにいい機会だったと思います。
ご協力いただいたAWS Japanの皆様に感謝しています。
これからもこのような機会は積極的に活用し日々の開発を超えた新しいプロダクトへの技術導入ができるようにしていきたいと思っています。
BASE株式会社ではエンジニアを採用募集中ですのでご興味あればご応募お待ちしております。