BASE BANK コーポレートロゴ誕生のデザインプロセス

f:id:yoshiokachang:20180925185620j:plain こんにちは、BASEのDesign Groupに所属している吉岡です。

ネットショップ作成サービス「BASE」のデザインや、2018年1月に設立されたBASE株式会社の100%子会社であるBASE BANKの株式会社立ち上げにデザイナーとして携わっています。

BASE BANK株式会社は、「銀行をかんたんに、全ての人が挑戦できる世の中に」をミッションとし、現在は関連事業の立ち上げを行っています。代表はBASE社と同じく鶴岡裕太が務め、メンバーはBASEと兼務している者もいます。オフィスも同じフロアにあり、カルチャーや思想なども含めてBASE社とかなり近いと言えます。

先日、BASE BANK社のロゴを作成しましたのでデザインプロセスの経緯を書き留めておきたいと思います。この記事を通じてBASE BANKがどのような会社なのか伝われば嬉しいです。

デザインの経緯

はじめに仮置きされていたロゴは下記画像の右のロゴでした。 f:id:yoshiokachang:20180925184738j:plain

左側がBASEのコーポレートロゴで、BASEロゴに合わせて、タイポグラフィをアウトライン化して入れたものでした。

'SE'に対して、BANKの'NK'がフォントボディが大きく、上手くはまりません。

綺麗にデザインしよう、ということでここからロゴの作成をスタートします。代表の鶴岡に時間をもらいながらヒアリング/調整を行なっていきました。

まず、BASE BANKの立ち位置と印象を考える

ヒアリングしたところの概要をまとめると、

  • 「銀行をかんたんに」をミッションとするので安心感を与えるロゴにしたい
  • ただ、固すぎないような自由なデザインも欲しい
  • 印象としてはストリート感が少し欲しい

という内容でした。

それを受けてデザインした初稿がこちらです。 f:id:yoshiokachang:20180925184921j:plain

なんとなく、Aが良いかな...という感じで、もう少し安定感のあるフォントが良いという流れに。ただ、この段階では、しっくりくる提案ができていないような感触がありました。

迷うロゴデザイン

ここから2週間ほどかけて3回ほどアップデートしていくのですが、なかなか良い形で決めることができませんでした。

フィードバックとしては、

  • BASEとの親和性が感じられない
  • ロゴの立ち位置が中途半端になっているのでフォントを変える意味がなさそう

などでした。

この時点でスタートから既に3週間は掛かっていました。しかし、BASE社のタイポグラフィやテイストに捉われすぎて、壊せていない部分があったので、今まで作ったロゴは全て壊してしまおうという結果に。

他のプロジェクトと並行して行なってきたのですが、この段階でロゴの作成に注力していきます。

コンセプト設計へ立ち返る

BASE BANK のロゴはどういう立ち位置なのか。パーソナリティとしてどういう人なのか?を定めて、それに対しロゴを考えるフローに戻しました。

BASE BANKは何をする会社なのか?

MTGやブレストで上がった内容から、BASE BANKはどういう会社なのかまとめました。

  • もっと銀行を簡単にしたい
  • ITとデータを活用する
  • 多くの人にチャレンジしてほしい
  • 成長をフォローしていく
  • 新しく立ち上げた会社

パーソナリティを決める

どういう性格なのか、を決めます。

  • 革新的(銀行を簡単にする、新しく立ち上げた会社)
  • クール(ITとデータの活用)
  • 安心感(チャレンジして欲しい、成長をフォローしていく)

以上の3点を踏まえた上で、ロゴを再考しました。

ラフスケッチしていく

まずは手書きでラフスケッチしていきます。 パーソナリティを考慮し、すっきりとしつつ、安定感のあるようなロゴの形を簡単にスケッチしていきます。一旦思いつくままに書き込みます。

あまり綺麗ではありませんが...100~150個位は書いたかと思います。 後々の閃きにも繋がってくるので、どんなアイデアでも書き留めることが重要です。 f:id:yoshiokachang:20180925184959j:plain

データに落とし込む

手書きラフから、イメージに合うものを選び、Illustratorで描いていきます。手書きでは問題なさそうな案も、データにしてみるとイメージが違った..などの案はこの段階で絞り込んでいきます。 f:id:yoshiokachang:20180925185038j:plain

ベースと、方向性の決定

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brandon grotesqueという割と新しいフォント。1930年代のgeometricフォントの歴史的なものを継承しつつ、ディテールに新しさを感じます。可読性もあり、安定感と革新性を感じられるものを選びました。

このベースを元にデザインの方向性を決定しました。

洗練された印象を持たせる白をベースに、フォントの持つ安定感は残し、角丸は消す

BASEとの親和性を持たせるためにスクエアにこだわる

成長をフォローしていくイメージで、斜めのラインモチーフを入れる

ロゴだけに注力し始めて2週間...出来上がったアウトプットがこちらです。安定感のあるボディと革新的な部分を共存させるようなイメージで作り上げました。 f:id:yoshiokachang:20180925185255j:plain

ここから、角度をつけた部分やディテールを調整していきました。

角度をつけた部分が急に見えるので30度から15度に変更したり、安定感が欲しい...ということで'A'のバー位置を下げたり、もう少し落ち着かせたい...角度をつけるロゴは1つに限定する、などの変更をしました。

スタートから1ヶ月半、遂に完成したロゴはこちらです...! f:id:yoshiokachang:20180925185205j:plain アウトプットとしては、単にロゴだけなのですがBASE BANK社のこれから成し遂げたい事や思いを全て詰め込んでロゴを作れたかな..と思います。会社について、ひたすら考えることができた1ヶ月半でした。

文字領域と四角の領域は黄金比率1:1.618を使ってレイアウトを組んでいます。

全てをグリッドに合わせ過ぎると、小さく見える文字があるので若干調整しつつ、斜めの角度を0.5%単位、線幅など最終0.4ptの細かい調整をしています。

最後に

コーポレートのロゴを作成する、という経験はインハウスデザイナーでもなかなかできないので良い経験になりました...!自ら手を上げれば、色々なデザインに携わることができる環境だと思います。

この記事でBASE BANKのチームで一緒に働くことに興味が出たという方は以下の募集からご連絡ください!

jobs.binc.jp