<アイキャッチ画像はメンバーの許可を得て掲載しています>
挨拶
はじめまして。デザイナーの河越です
2020年卒の新社会人として、4月からBASEのDesign Sectionで働いています。
なんだかんだでもう社会人5ヶ月目。この記事では、未経験からデザイナーとして入社するまでにしたことと、入社してから4ヶ月で取り組んだ業務や考えたことを振り返っていきます。
「当たり前のことしか言ってねぇ!」と思っても、優しく見守っていただけると嬉しいです🙇♀️
デザイナーとして入社するまでにしたことと
まず簡単に私がBASEにデザイナーとして入社するまでのことを説明します。
私は2018年6月にBASE BANK株式会社のインターンとしてBASEグループに入社しました。 鶴岡さんのツイートがきっかけだったと思います!
やるぞ!!! - 銀行をかんたんに。新会社BASE BANK立ち上げメンバー募集!! by BASE株式会社 (@BASEec) #wantedly https://t.co/nicGHulNbI
— 鶴岡 裕太 / BASE, Inc. CEO (@0Q7) May 2, 2018
そこから約2年間(途中留学やお休みなどいただきながら)、BASE BANKでお金にまつわるプロダクトのリリースやグロースに携わりました。
BASE BANKで働く過程で、「YELL BANK」やBASE BANKのロゴを作成した吉岡さんの活躍を見たことや、グロースにおける細かいUI改善を行いたくても自分にUI変更を扱えないもどかしさから、「私もデザイナーとしてプロダクト作りに関わりたい」と思うようになります。
デザイナーになりたい旨を社内のデザイナーの先輩方に相談したところ、なんと私専用の研修プログラムを作っていただけることに、、、!
(今思えば、本当にやりたかったらこの時点でもっとUIデザインについて勉強しておくべきだったし、未経験からスタートという無茶なお願いを受け入れてくださったデザインチームの先輩方にも、温かく送り出してくださったBASE BANKチームにも感謝が止まりません😭)
2019年10月から、未経験の私をデザイナーとして育成するための、デザイン研修を開催していただきました。
デザイン研修
デザイン研修でやったこと
デザイン研修では月ごとに
- cocoda!にお題として掲載されている、ギフトサービスTANPのiOSアプリデザイン
- セールや送料無料キャンペーンなどを想定したバナー作成
- 「BASE」で過去に行ったキャンペーンのLP作成
- progateを使ってコーディング自習
- 最終課題:「BASE」のデザインマーケットの改善案
などの課題が出され、それに対するアウトプットを作り、毎週一度BASEのデザイナーに1on1のレビューをしていただく機会をいただいていました。
最終課題に取り組んだ1ヶ月は週に2度レビュー会があり、Product Managementのメンバーや社内の他のメンバーにもフィードバックをもらいながらデザイン案を作りました。3月に最終的なアウトプットを神宮司さん(執行役員VP of Product)やDesign Sectionのマネージャーなどにプレゼンし、4月からBASEのデザイナーとして働く内定をいただきました。
デザインレビューは怖くない
デザイン研修では週に1時間、レビューの時間をいただいていたのですが、最初の3~4ヶ月はとにかくレビューが怖くて、逃げ出したかったのを覚えています。
レビュー時間を「時間をかけて作ったアウトプットにダメ出しをされる時間」と捉えてしまい、「こんなに頑張ったのにまた振り出しに戻ってしまった...辛い...」「レビューでは私が考えられてなかったポイントばかり指摘されてぐうの音も出ん。デザイナーは視野が広い人しかできない職業で自分には向いていないんじゃないか...辛い...」と、レビューのたびにネガティブになっていました。
あるレビュー会のあと、落ち込んでいる私を見て先輩デザイナーが 「レビューはアウトプットに対してのフィードバックであって、誰も人格を否定してるわけじゃないよ。ユーザーのためになるプロダクトを作るために、自分にはない視点から意見を受けれる機会だよ!」 と声をかけてくれました。
自分にない視点を持っている人がアドバイスをくれる機会なんて超貴重です。
頭ではわかってたはずなのに、素直に受け入れられなくなってしまっていた私にはこの言葉がすごく響きました。
それからは、自分へのアドバイスとデザインに対するフィードバックを切り分けて聞くことができるようになり、レビューはもう怖くありません。逆に、レビューをせずにプロダクトが世に出る方が怖いです。
これからも、レビューは「Be Hopeful」な気持ちを持って参加したいと思います。
競合プロダクトのデザインをパクっても意味がない
プロダクトを作る時、多くの人が競合プロダクトを調査すると思います。
私はデザイン研修の最終課題「BASEのデザインマーケットの改善案」の最初のレビュー時に、競合サービスを完全に模倣したアウトプットを提出しました。今思うと、競合調査をしました!というアピールもしたかったのかもしれません(笑)
デザイナー「ここはどういう意図でこういうデザインにしたの?」
私「OO(競合サービス)がそうなってたからです!OOはたくさん使われてるすごいサービスなので、真似したらいいとおもいました!(アホ)」
というやりとりがありました。先輩は相当頭を抱えていたと思います。
- そもそも本当にターゲットは同じ属性なのか
- 競合サービスはどういった意図でUIを作ったのか
- 利用者数の多い競合サービスには本当に使いづらいところがないのか
を考え、理解しないと、「BASE」のユーザーにとって優しいサービスは作れません。
ユーザーの属性が違えば悩みや欲しいものも違うし、それに合わせたUIを設計しないと、ユーザーにストレスを感じさせてしまうからです。
今は、競合サービスやよく使うアプリやWebサービスを見るときには、そのデザインになった意図を考えるようにしています。今まで気づけなかったデザイナーの気遣いに気付けるようになり、インターネットサービスを使うのが100倍楽しくなりました!
また、アプリの自動アップデートをOFFにし、アップデート前後でどうUIが変わったのか、なぜその変更が行われたのかもチェックするようにもしています。
入社して4ヶ月でやったこと
4月からは社員としてBASEで働いていて、「プロジェクト化されないような粒度の細かい改善を行うプロジェクト」という奇妙な名前のプロジェクトにアサインされています。
プロジェクト化されないような粒度の細かい改善を行うプロジェクト(以下改善PJ)は、「ユーザーからの改善要望は届いているけど、粒度が細かくてプロジェクト化するほどでもなく改善を後回しにしていた箇所を改善する」ためのプロジェクトです。
プロダクトはチームで作る
プロジェクト内では、メンターの先輩がデザインの壁打ちをしてくれたり、デザインチーム内でレビューをもらったり、PMとバックエンド、フロントエンドエンジニアとQAをしたりと、とにかくたくさんの人と関わりを持ちます。
チームのメンバーと関わる機会が増えれば増えるほど、自分一人ではなく、チームでプロダクトの改善を行っているんだ!という実感が湧いて、勇気が出たし、プロダクトについてより深く考えるようになりました。
私は1Qの間に3つのデザイン改善を担当し、その中の2つがリリースされています。
自分がデザインしたものが世に出る体験が初めてで、リリースの瞬間はドキドキと、「早く使われて欲しい!」という期待と、少し不安もある、複雑な気持ちがありましたが、「もしユーザーからアンハッピーなフィードバックがたくさん来ても、みんなで考えれば解決される」という気持ちの余裕も今は持てています。
大きなプロジェクトだけがプロダクトを支えているわけではない
デザイナーを志した当初は、「YELL BANK」のLPやサービスUIを作る先輩を見て「はやく新しいプロダクトを担当できるようになりたい!」と意気込んでいました。
しかし、改善PJを経験し、改善を喜んでくださるユーザーの声を聞くことで、大きなプロジェクトにならないアップデートでも、ユーザーのストレスを解消する小さな改善をMove Fastに行うことで「BASE」のブランド作りに貢献できるとわかるようになりました。
それに気づいてからは、改善PJでも扱われないさらに粒度の細かいもの(例えば1文字の誤字など)も、積極的に改善するようにしています。
作業は急いでする
改善PJにアサインされて、一番怖かったのが、私のデザインの遅延によってリリースが遅れたり、別の方の作業着手を遅らせてしまうことです。
これを防ぐために、自分がどのくらいの時間でどの分量の作業を終わらせられるかをなるべく正確に見積ってPMに伝えることを意識しています。
具体的には、実作業の時間が目標時間に対してどのくらい誤差があるのかを調べ、どのくらいの時間で全体の作業が終わりそうかを伝えていました。
自分の作業能力がわかるようになってきたので、間に合うかな?くらいの努力目標を自分の中で設定することで、作業に集中しないといけいない環境を作るようにもしています。
最初から最後までなるべく全速力で作業することで、作業効率が上がっている気がします。
最後に
長くなりましたが、デザイナーとして働き始めて感じたことを振り返ってみました。
未経験デザイナー・新卒ということもあり、とても手厚くサポートしていただいている最高の環境です。
私はインターンを卒業して社員になってから、もっとBASEが大好きになりました。
まだまだ先輩デザイナーの背中は見えないし、甘えてばかりの日々ですが、一刻も早く恩返しできるように日々努力していきたいです。これからも頑張ります!