BASEプロダクトチームブログ

ネットショップ作成サービス「BASE ( https://thebase.in )」、ショッピングアプリ「BASE ( https://thebase.in/sp )」のプロダクトチームによるブログです。

FutureStack Tokyo 2023 の Game Day に参加しました

こんにちは。9月に入り、最近は少しずつ涼しくなってきましたね。
今回は、2023/09/13(水)に開催されたFutureStack Tokyo 2023のGame Dayへの参加レポートをお届けします。

FutureStack Tokyo 2023 とは

今回は実に4年半ぶりの開催とのことでした。New Relic社主催の、デジタルサービスや情報システムのオブザーバビリティに関する最新テクノロジーや活用例を豊富なトークセッションや基調講演で紹介するカンファレンスです。トークセッションの他にも、スポンサーブースやハンズオントレーニング、 New Relic University特別講座などコンテンツが豊富で参加メンバー一同とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。

newrelic.com

Game Day とは

カンファレンスの中で、4-5人のチームでさまざまな障害の課題に対しNew Relicを使って解決していくGame Dayと呼ばれるイベントに弊社から開発メンバー5名が参加してきました。 弊社では、2020年からNew Relicを活用してサービスのモニタリングに取り組んでいます。

newrelic.com

devblog.thebase.in

アラートやダッシュボードなど日頃からNew Relicを開発で利用しているエンジニアとして、今回は腕試し & 新しい学びと刺激を得られるといいなと思い参加させていただきました。

参加レポート

@tac_tanden

こんにちは。BASE株式会社でエンジニアリングマネージャーしている @tac_tanden です。

自分は開発チームのマネージャーとして、日頃からサービスの安定性とパフォーマンスに関心を持っています。今回、Game Dayにおいて実際の問題に直面しチームがどのように対処するかをシミュレーションできたことはよい体験でした。また、何よりとても楽しい時間を過ごすことができました。

自分が担当しているチームでは、普段の業務の比重が開発にどうしても寄ってしまうという課題があります。 そんな中、Game Dayで体験した New Relic で課題のトリアージをしながら問題を解決していく作業は、自分たちの普段の機能開発の優先度を決める進め方に近いものでした。 New Relic を使うことで機能に手を入れる優先度を判断する精度を上げることができると改めて感じ、自分たちもまだまだ日常の業務の中で New Relicを使ってやれることは沢山あるなと刺激を得る貴重な機会となりました。

準備をしていただいたNew Relic社の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

@OgasawaraYuki

こんにちは、BASE株式会社でバックエンドエンジニアをしている小笠原です。

今回は改めて普段業務でも利用しているNew Relicに対する理解を深め、日々の業務でより活用していきたいという思いでGame Dayに参加しました。

前半戦ではAPM、Dashboard、Infrastructure、Basic Alertなど、New Relicのさまざまな機能を使ってアプリケーションをモニタリングする方法を課題形式で学びました。私は今までダッシュボードを使用することが多かったのですが、APMを活用すればエラー分析やボトルネックの調査などはより詳細な情報を簡単に分析できるとことを知りました。特に印象的だったのは、Instant Observabilityやサジェスト機能によって数クリックで実践的なAlert設定やダッシュボードを構築できたことです。New Relicの簡単さ、便利さを改めて実感しました。

後半戦では、前半戦で準備したモニタリング基盤を駆使し、架空のサービスに発生する問題に対処する課題に取り組みました。「掲げられたビジネス目標を達成する」というとても実践的な課題で、アプリケーションの障害検知だけでなくビジネスメトリクスも可視化し、問題の影響度や優先順位を総合的に判断して対処することが求められました。実際に、問題を解消した直後にビジネスメトリクスに改善が現れた時にチームで歓声が上がっていたのが印象的に残っています。ビジネスとサービス開発のメトリクスを一貫してNew Relicで管理できることで、エンジニアの日々の開発が如何にビジネスに影響を与えているかを意識できるようになるのもNew Relicを活用する上での大きな利点なのではないかと感じました。

今回のイベント参加を通して初めて触った機能も多く、新しい発見がいくつもありとても勉強になりました。今回学んだことを業務にも取り入れて、BASEが提供するサービスの向上に活かしていきます。

@zawa

Game Dayはチーム対抗戦で、前半戦では課題を通してAPM画面の解説やダッシュボードの基本的な作成方法を学びました。後半戦では応用編として、New Relicを駆使して仮想のECサイトの問題を分析・改善をするという内容でした。 ゲーム感覚で学ぶことができた上に、実務に直接役立つ知識も得られたので、とても有意義な内容でした(惜しくも優勝を逃したので次こそは....)。

イベント中にはリアルタイムで得点が集計され、会場のメイン画面に表示されていたのですが、New Relicのダッシュボードを利用していたとのことで、活用の幅が本当に広いなと感じました。

私たちのチームでは、これまでもNew Relicのダッシュボード機能を活用してアプリケーションのパフォーマンス監視やエラー状況の監視などは取り組んでいました。しかし、アプリケーションだけではなく、インフラやDBも状況を監視したり、それらを使ってアラートを作成したり、まだまだ活用できる部分はあるなと感じました。 今後はNew Relicの活用方法をさらに深め、もっと業務に役立てていきたいなと思いました。

@oliver(FurukawaToshiaki)

BASEに入社してから本格的にNew Relicを使用するようになりました。当初、私はNew Relicについてほんの少しの知識しか持っていませんでした。Game Dayというイベントは、午前と午後の2つのセッションに分かれており、それぞれが異なる内容を提供しています。

午前のセッションでは、APM画面やWeb performance monitoring画面の使い方、ダッシュボードの作成方法など、New Relicの基本的な機能を習得するための課題が提示されました。これにより、初心者である私でもNew Relicの機能に迅速に慣れることができました。

午後のセッションでは、午前中に作成したダッシュボードやError Logを使用して、デモ用のECサイトで発生したエラーのトラブルシューティングを行いました。NRQLを用いてリアルタイムに情報を取得する技術だけでなく、効果的なダッシュボードの準備やAPM、Logsの使用方法の重要性も学ぶことができました。

ソフトウェアエンジニアとして必要なスキルは多岐にわたりますが、Game Dayに参加したことで、New Relicの知識と経験も非常に価値があると実感しました。この経験を基に、今後はさらにNew Relicを深く学び、スキルアップを図っていきたいと考えています。そして、来年もGame Dayに参加したいです。

(写真は、いただいたノベルティです)

@gan.seki

BASEでバックエンドエンジニアをしている@gan.sekiと申します。New Relic株式会社が主催するFutureStack Tokyo 2023のGame Dayというトレーニングプログラムへ参加してきました。

Game DayはNew Relicの各種機能を活用してシステムのモニタリング基盤を作成する前半とその基盤を利用して、システム障害を解消する後半という2パーツがあります。前半戦で、特に印象に残っているのはNew Relicの便利さです。実戦レベルで利用可能なサービスレベルやダッシュボードでも、New Relicが用意してくれるinstant observabilityを使えば、数秒程度で自動作成してくれます。

後半戦で、システム障害を解消する動きがダミー ECショップの売上増加へ直結することを実感しました。前半戦で購入金額などのカスタム属性を利用して作った売上監視チャートから、 hot fixがデプロイされるたびにショップ売上が劇的に上昇することをリアルタイムで観察できました。これは、New Relic社CEOのビル・ステイプルズ氏が基調講演の中で言及した、 DXとオブザーバビリティがビジネス価値をもたらすことにもつながります。

加えて、日々のプログラミングの中で、ペアプロや共同作業を練習しているこそ、コンテストの本番でもよいチームワークができ、個人的に良い経験となりました。今回のGame Dayへ参加する同チームの方々に感謝いたします。

終わりに

カンファレンスへの参加を通してオブザーバビリティやNew Relicへの理解や熱量が高まり、非常に有意義な時間となりました。

また、Game Dayでの挑戦のしがいのある & 勉強になる課題や、当日のイベント進行を含め快適なイベント環境を準備していただいたNew Relic社の皆様に感謝いたします。

また次回の開催があればぜひ参加させてください。ありがとうございました。