BASEプロダクトチームブログ

ネットショップ作成サービス「BASE ( https://thebase.in )」、ショッピングアプリ「BASE ( https://thebase.in/sp )」のプロダクトチームによるブログです。

BASEのインターンで実感した、"プロダクト"をつくるということ

自己紹介

BASEでエンジニアインターンをしている吉川唯音です。趣味は音楽で、作曲や編曲をしています。この度10月9日をもって、インターンを無事に終えることになりました。約2ヶ月のBASEでのインターンを通して、感じたことや学んだことについて語っていこうと思います!

インターン入社の経緯

自分は普段から多様なクリエイターとの接点があり、周囲ではBASEを利用している方も多く、そのため以前からBASEという存在を知っていました。そうした背景もあり、サポーターズの1on1イベントに参加した際により強く興味を持ち、面談を経て応募に至りました。そして選考が進み、8月からインターンとして入社しました。初めてBASEを訪れた際には、大きなガラス張りのエレベーターとオフィスの開放感のある雰囲気に驚いたことを今でも覚えています。

BASEで実際にやったこと

ショップ管理画面全体のデザインリニューアル開発

私はBASEで「ショップ管理画面全体のデザインリニューアル開発」にジョインし、フロントエンドの実装を担当しました。普段はReactを扱うことが多いのですが、BASEではVueを用いて開発を進めました。特に印象に残っているのは「デザインシステム」の考え方です。大規模なプロダクトであるからこそ、将来的な拡張性を意識し、一箇所の修正が全体に反映される仕組みや、新しい機能を追加しやすい設計が整えられていました。単なる見た目の調整ではなく、フロントエンドにおける本質的で重要な仕組みを体験できたと感じました。

▲新管理画面

▲旧管理画面

iOS 26 対策

2ヶ月目はiOS 26 対策にもジョインしました。iOS26のリリース前に、シミュレーターで検証や修正を進めました。プロダクトの規模が大きい分、前提知識や全体構造の理解が求められ、影響範囲を考慮しながらコードを書くことの難しさを強く実感しました。BASE独自に構築された仕組みや、フロントエンドの中枢にあたる部分に触れることは難しかったですが、実装していてとても面白いと感じました。

"プロダクト"とリリース体験

また、この経験を通じてAIエージェントに対する考え方も変わりました。AIは人間の意図や文脈を完全には理解できないからこそ、プロダクトの構造や本質を踏まえ、影響範囲を見据えた設計・実装を行うことがエンジニアにとって不可欠だと学びました。

インターン最終週には、自分が担当した実装箇所が無事にリリースされるのを見届けることができ、とても嬉しく感じました。実際にプロダクトとして動いている様子を見たときは、感動しました。長く続いていたプロジェクトに参加し、限られた期間の中でリリースの場面にも立ち会えたことは、本当に幸運であったと感じています。

インターンを通じて感じたこと

特に学びになったこと

BASEでのインターンを通じて特に学びとなったのは、「プロダクトに向き合う姿勢」と「実務としてのスクラム開発」です。 入社してまず驚いたのは、プロダクトに対する考え方でした。「コードを記述する」ことにとどまらず、「なぜその機能を作るのか」「ユーザーはどのように利用するのか」といった背景までを深く考える文化があります。エンジニアだけでなく、デザイナーやPdMの方々と一緒に議論し、提案を交わしながらプロダクトを形にする。そこには「難しいことをシンプルにする」という思想が強く根付いており、これはプロダクト全体や日々の業務に反映されていると感じました。この経験を通して、エンジニアにはコードを書くことだけでなく、ドメインを理解し、本質的に価値のあるものを見極める視点が不可欠だと実感しました。 さらに、BASEのインターンで特に貴重だったのは、実際にエンジニアの方々と同じチームでスクラム開発に参加できたことです。レトロスペクティブやスプリントレビュー、デイリースクラムといったスクラムイベントに、開発メンバーの一員として加わりました。プロダクトのゴールに適切に向かえているか、チームの状況はどうかといった点について、日々活発に議論しながら開発を進める経験はとても刺激的でした。このように実務としてのスクラム開発を体験できたことは、他のインターンでは得られない、大きな学びとなりました。

こうした学びを自分なりにアウトプットし、自分が所属するコミュニティでの開発や自己開発にも取り入れるなど、より前向きにチャレンジできるようになりました。コミュニティ内部のインターンでは、フロントのデザインシステムによる共通化やレトロスペクティブのファシリテーション、開発するプロダクトに対して積極的に向き合っています!

BASEのすごいと思ったところ

BASEに入社して最初に感じたことは、受け入れ体制がしっかり整っていることでした。入社前の面談では「今まで新卒を採用したことがなく、教育制度や受け入れ体制が十分ではない」と伝えられていましたが、実際には予想以上に丁寧に受け入れていただき、とても驚きました。インターン期間中はメンターとしてついていただいた先輩エンジニアに、開発業務から日々のサポートまで手厚くフォローしていただき、社会人経験の少ない私にとって非常に心強く感じました。 また、BASEの魅力を強く感じたのは「プロダクトに対する一貫した思想」と、充実した開発環境の両立です。ユーザー視点を大切にしながら「難しいことをシンプルにする」文化が根付いている一方で、Android実機をWebブラウザからリモート操作・管理できるツールがBASE内で用意されるなど、開発環境にはギークさもありました。こうした環境の中で、AIでは生み出せない価値やプロダクトへの愛着を肌で感じることができました。

インターンを考えている学生に向けて

BASEでのインターンは、チームの一員として受け入れられ、実際の開発業務に携わることができます。そして他の企業では経験できない貴重な学びがあります。また、メンターランチでは費用補助があり、美味しいご飯を楽しみながら、インターン期間中に参加したPJ外の方と交流することができました。特にオムライスが美味しかったです。

さらに、BASEには1on1や全社集会、部活動といった制度が整っており、多くの社員の方々と関わる機会がありました。インターンとして参加する中で、さまざまな視点や刺激を得られる、とても恵まれた環境だったと感じています。

1on1では先輩エンジニアの方と技術的なお話をさせていただいただけでなく、人事・PdM・CSといった他職種の方々とも対話する機会をいただきました。将来のキャリアや就活についての相談から、BASEでの開発体制や技術に関する具体的なお話まで、幅広く学ぶことができました。

BASEで働くメンバーはとても親切で、多方面に優れていると感じました。だからこそ、エンジニアリングの実務だけでなく、カルチャー面でも多くの学びが得られるインターンだと強く感じました。ぜひBASEのインターンを通じて、その両方を体験していただきたいです!