はじめに
こんにちは、 BASE Feature Dev1 Group で PHPer をしている @meihei です。
PHPカンファレンス新潟2025、お疲れさまでした!私は個人としてコアスタッフとして参加させていただきました。
今回参加した PHPカンファレンス新潟では、私の所属する BASE 株式会社はスポンサー企業ではありませんでした。ただ、私がスタッフとして活動することについて会社から理解と配慮をもらっていたこともあり、結果としてそのサポートがコミュニティへの貢献につながったと感じています。
この記事では、そうしたコアスタッフとしての体験を通じて、「スポンサーという形だけが企業のコミュニティへの貢献ではない」という気づきについて書いてみたいと思います。
PHPカンファレンス新潟2025
「繋がる楽しさを、新潟で。」のキャッチコピーのもと、新潟で初めて開催されたPHPカンファレンスです。
このカンファレンスは、ボランティアスタッフによって主催・運営されていて、コアスタッフは2024年から開催のために準備をしておりました。
コアスタッフとは、スタッフを当日スタッフとコアスタッフの2種類に分けた時の名称で、当日の運営に関わるだけではなく、事前の企画立案から関わるスタッフのことです。
詳しくは長谷川さんの発表「カンファレンスのつくりかた」をご参考ください。
自分はこのコアスタッフとしてPHPカンファレンス新潟2025の運営に関わりました。
コアスタッフのお仕事
自分のスタッフ業務としては、プログラムの設計や、スピーカーとのコンタクト、様々なコンテンツの企画を担当していました。
プログラムの設計
プロポーザルの募集、採択基準の策定、採択基準をもとに選考、タイムテーブルの作成、Ask the Speaker の配置、トークフィードバックの作成などをしました。
採択基準やタイムテーブルの作成では、PHPカンファレンス新潟の色が出るように実行委員長の意見をできるだけ入れて、現実的に実現可能なものとなるように調整して、今の形となりました。
スピーカーとのコンタクト
採択・非採択の通知、事前情報の共有、スピーカーからの質問への返信、トークフィードバックの送信など、スピーカーとの連絡をしました。
様々なコンテンツの企画
自己紹介コンテンツ、パネルディスカッション、上級者向けLTというコンテンツの企画を行っていました。
「PHPer が集まる空間の楽しさとPHPer の凄みを浴びてほしい」と「新潟の楽しさと魅力を全国から集まる皆様に知ってほしい」のコアバリューを参加者に提供するために、企画を考えました。
中でも自己紹介コンテンツはかなり好評でした。
会社からの理解
さて、フルタイムの会社員として働きながら、技術コミュニティのコアスタッフとしても活動するのは、想像以上に大変なことです。実際、会社員としての労働時間+スタッフ業務の作業時間で1日の半分以上を占める日もありました。
さらに、一般的にコアスタッフの役割には、スピーカー、スポンサー、業者、会場担当者といった外部関係者との連絡対応が含まれます。これらの連絡は多くが日中に届き、迅速な対応が求められます。しかし、フルタイム勤務の中でそれらに応じるのは決して容易ではありません。
それでも私がコアスタッフとしての活動を続けられているのは、会社からの理解があるからです。
まず、BASE株式会社はこれまで技術コミュニティの恩恵を受けてきた背景があり、その発展に対する貢献として、カンファレンスへの協賛という形でサポートを続けてきました(今年は PHP 関連だけでも 4 件の協賛実績があります)。
また、BASE には「自分で考えて意思決定する」文化があります。与えられた仕事をこなすだけでなく、自ら課題を見つけて優先順位をつけ、必要だと判断したことに主体的に取り組む姿勢が求められています。その文化があるからこそ、私はプロダクト開発という主務にとどまらず、コミュニティ活動にも自分の意思で関わることができています。
もちろん、前提として本業でしっかりと成果を出していることは欠かせませんが、そのうえで、業務時間の調整や判断を任される環境があることで、業務外活動に対してもリソースを割くことが可能になっています。
なぜこのブログを公開するか
カンファレンス運営には、多くの“陰の功労者”が存在します。私もその一人であり、私を支えている BASE もそうです。 BASE は今回のスポンサー企業ではないため、参加者がその名前を目にする機会はほとんどありませんでした。
そしてまた、私だけでなく、他のスタッフも本業やプライベートの時間を割いてボランティアとして活動しています。そしてそれはPHPカンファレンス新潟に限らず、その他のカンファレンスや技術コミュニティにも、同じように陰で支えている仲間たちがいます。
こうした活動が続けられるのは、企業の理解と後押しがあってこそです。裏方に立つスタッフを信頼し、支えてくれる会社の存在が、イベントの土台を支えています。そうした企業が増えることで、コミュニティはより持続的に、健全に発展していけると私は思います。
最後にこのブログで伝えたいのは、「ロゴが出ていなくても、確かにこのイベントを支えている会社があるよ!」ということです。
裏方で活動する社員を支えることは、企業として堂々と発信していい価値ある貢献です。そうした支援があって初めて、私たちのようなスタッフは安心してその役割を果たすことができるのです。
おわりに
カンファレンスの成功は、参加者・スピーカー・スポンサー・スタッフ、誰か一人でも欠けていたら成し得ませんでした。表舞台に立つ人だけでなく、裏方として支えてくれたすべての人たちに、心からの感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました。
そして今週末には、BASE で活躍されている 02 さんが実行委員長を務める PHP Conference Japan 2025 も控えています。実行委員長という立場は、コアスタッフの業務以上に多くの責任と調整が求められます。私たち BASE のメンバー一同、その成功を心より応援しています!
BASEでは、エンジニアのコミュニティ活動も積極的に応援しています。ご興味を持っていただけた方は、ぜひ採用情報もご覧ください。